施設見学会
昨日東住吉区自立支援協議会主催の施設見学会が催されました。 協議会でも要望の高い見学会、今回もサービスの異なる3事業所の見学となりました。 まずは就労継続A型のG事業所さん、利用者確保はハローワークでの就A体験見学会の案内を見て来られる方がほとんどとのこと。 作業工賃の源となる仕事はガラス張りにしていることで地域からの依頼も結構入ってくるとのことで、所内は様々な内職がおこなわれていました。 今回の事業所さんは単価も教えてくれましたが、当法人で受けている単価とあまり遜色はありませんでした。 仕事への集中度や能力は全般に高いものの、この仕事だけで最賃(大阪府1時間909円)をクリアするのはやはり厳しい状況には変わりないという印象です。
次に生活介護のR事業所さん、ここでは支援区分平均で5.6と重度の方が通所されています。 驚くべきは利用者1.5名に対し、支援員1名という手厚い人員配置でした。 障害特性や不安定な場合はひとりの利用者さんに複数名関わることも可能で、支援室にはモニターがあり、映像が事務局に送られるシステムも取り入れ、虐待防止や支援の手薄な場所に支援員、場合によっては事務員が駆けつけることができるようにしていました。
最後に就労継続B型と就労移行の多機能型で運営されているW事業所さん、ここはまさに工場の如く、全員立ちっ放しで9時から16時30分まで(小休憩、昼休憩計、1時間30分あり)もくもくと仕事をされていました。 メインとなる大小様々な箱折りや誰もが知っている有名なマジックペンの袋入れや梱包など分業化し、見事に効率化していました。 さらに支援員さんは色々な工夫を凝らした補助具(計量機に音や光を使って検品の合否がわかるようにしたり、セロハンテープに指紋が極力残らないようにしたり…)を作って、納品物の精度が上がるようにされていました。
今までも含めて区内の様々な施設を目の当たりにして感じたことは、いいところは取り入れるというのもひとつですがそれは支援面についてで、それぞれの施設の活動や仕事内容が違っていているのは、実は利用者さんにとっては良いことで、いろんな選択肢があるんだなということ。 ひとりひとりに合った事業所、まだ実現には時間を要するかもしれませんが、東住吉区は少しずつそんな連携もとれつつあるのかなと思っています。
今回、訪問させていただいた事業所のみなさま、参加いただいた方に送り出してくださった施設さん、準備会のみなさん、本当にありがとうございました。