知的障がいと心の問題・・・
というテーマで家族会が主催する勉強会に出席させてもらいました。 講師(医師)の立場からケースをお聞きしているとやはり薬への抵抗感がある家族が多いようです。 例えば多動や他害行為が強く出だし、作業所にも通えなくなったと母親から相談を受け、薬を処方したものの眠気やだるさなどの副作用が出ておとなしくなったのをみて、わが子が変わってしまうという不安から薬の服用を2、3日で止めてしまい、次回の来診時には何のデータも得られず、さらに強いこだわりをもった本人さんと憔悴しきった母親がそこにいたというケース。 ここまでくると作業所の環境調整(本人のストレスを減らしたり、対応を変える。)と薬物療法のバランスでは解決できる段階でなく、とにかく薬を飲ます決心がついたら来て下さいと帰し、1ヵ月後覚悟を決めた母親と取組んでいき、今では作業所にも復帰して編み物をする毎日を送れるようにまで安定したという話しを聞き、何か他人事でない想いが・・・。 副作用は抗生物質でも鎮痛剤でもあるもので、精神の薬が特に副作用が強いわけではない、また治療薬ではない(かぜ薬も症状の緩和)以上一定期間症状が消失、軽減するまで、医師と相談しながら量を調整しながら、服薬を継続していくことが大事とのことでした。 今回の勉強会で少しでも薬の理解が家族側にも得られたら、福祉ネットでも何名かの利用者さんは薬と対応の仕方で上向くケースがあるなと感じた次第です。 最後のご家族自身のストレスケアを大切に!という言葉も共感できました。 亀岡先生どうもありがとうございました。 hide